差別化戦略

本日は差別化戦略について勉強していきたいと思います。

 

差別化戦略はポータが提唱した3つの基本戦略「コスト・リーダーシップ戦略」「差別化戦略」「集中戦略」のうちの1つで、競争優位の源泉を「独自性を持つこと」とする戦略です。

つまり、他社には作れない製品を作る、他社では提供できないサービスを提供するということに注力することです。

 

独自性を持つだけでは売れませんので、独自性があって顧客に評価されるものを提供するということが重要です。他では手に入らないものを提供することになりますので、販売価格が高くても売れるようになり、高収益が見込めるようになります。

 

差別化を実現するためには、

  ・製品の差別化

  ・サービスの差別化

  ・チャネルの差別化

  ・プロモーションの差別化

などが必要になります。製品の差別化はイメージがしやすいかと思いますが、国産野菜を多用するなど、高品質をウリにしているモスバーガーなどの戦略です。スターバックスコーヒーは製品の差別化とあわせて、コーヒーを提供する空間(サービス)を差別化することで、高価格でも集客ができるようになっています。

 

今ではなんでもネットで買える時代になっていますが、Amazonはネットで本が購入できるという点で以前はチャネル(流通経路)の差別化戦略をとっていたのではないでしょうか。また、テレビショッピングのジャパネットたかたなども他にはない売り方なので、チャネルの差別化戦略かと思います。

プロモーションの差別化は、有名タレントを専属で採用するなどでイメージを差別化していく戦略です。

 

差別化戦略をとるにあたって最も大切なことは、稀少で模倣困難な製品、サービスを持続的に提供することです。一時的に差別化されていたとしても、他社に模倣されてしまうと、価格競争に巻き込まれてしまいますので、自社独自の経営資源をフル活用して他社がマネできないものにしなくてはなりません。