競争地位戦略_2

本日は競争地位戦略のリーダー以外の戦略について勉強していきたいと思います。

 

まずはチャレンジャーがとるべき戦略です。

チャレンジャーは、業界で2、3番手に位置する大企業で、リーダーに挑戦し常にトップの座を狙う企業のことです。ハンバーガー業界でいえば「モスバーガー」でしたね。

 

市場シェアの拡大には、競合他社への攻撃が不可欠で、攻撃対象の弱点をつくなどの対応が求められます。経営資源はリーダーよりも小さく、同質化をしていたら負けてしまいますので、リーダーと似たようなことではなく、差別化戦略をとる必要があります。

マクドナルドの安いに対して、モスバーガーはちょっと高級。ジャンクなイメージに対して健康的といった感じで差別化が図られています。

 

差別化をしたうえでのチャレンジャー企業の主な戦略は次の3つです。

①   直接対決

リーダーと同様の領域で真っ向から勝負を挑みシェア獲得を図る戦略です。思い切った価格戦略や、宣伝への投資などがこれにあたります。

 

②    背面攻撃(競争範囲の拡大)

リーダー企業がまだ強化していない領域に着目し、シェア獲得を図る戦略です。リーダーは基本的には全方位でシェアをあげていく必要がありますが、その隙を狙ってシェアをのばします。

これはなんとなくですが、モスバーガーは主婦層などに対してのシェアが高いイメージなので、ここを狙っているのかもしれません。

 

③    後方攻撃

自社よりシェアの小さな企業からシェアを奪う戦略です。リーダーから奪わなくとも、シェアが拡大すれば、規模の経済が働き、資源や効率性が高まり、リーダーと戦う競争力が強くなりますので、リーダーと直接対決する前に他から奪っておくという戦略です。小さな企業を吸収合併するようなケースもこれにあたるでしょうか。