SWOT分析
本日はSWOT分析について勉強していきたいと思います。
SWOT分析とは企業がおかれている環境を把握・分析するためのフレームワークです。
フレームワークとは考える際の枠組みで、大事な検討要素が漏れないように使うものです。フレームワークはあくまで枠組みなので、大切なのは中身。就職活動などで使う履歴書も会社側が知りたい項目を設定した枠組みなので、項目としては抜けもれなく記載ができますが、大切なのはそこに記載されている内容です。
SWOT分析戦略を考える際に必要となる企業の強み(Strength)、弱み(Weakness)、外部環境の機会(Opportunity)、脅威(Threat)の現状を整理するために利用されます。
S,W,O,Tの順番とは異なりますが、一般的には外部環境である市場のプラス要因である機会(Opportunity)と市場のマイナス要因である脅威(Threat)から分析をしていきます。
外部環境分析
外部環境は、競合他社の様子やすでに提供しているサービスの市場動向など、ミクロなものと、人口動態や、技術の進歩、政治、法令などのマクロなものの2つの観点で分析をしていく必要があります。
内部環境分析
内部環境分析は自社の強み(Strength)と弱み(Weakness)を整理していきますが、強いも弱いも相対的な指標です。クラスでいちばん腕相撲が強い人はクラスの中では最強ですが、プロのアームレスリング選手と戦ったら最弱かもしれません。
分析の際には競合と比べてどうか、顧客から見たらどうかという観点で整理していく必要があります。
戦略の基本パターン
SWOT分析をすると、外部環境のプラス要因とマイナス要因。内部環境のプラス要因とマイナス要因の2つずつに分けられますので、全部で2×2の4パターンの方針を考えることができます。
市場の機会×自社の強み
→ 大きく成長できる機会に対して、強みを活かしてどうしたらよいか。
市場の機会×自社の弱み
→ 大きく成長できる機会を弱みで逃さないためにはどうしたらよいか。
市場の脅威×自社の強み
→ 自社の強みを活かして、どのようにして脅威を切り抜けたらよいか。
市場の脅威×自社の弱み
→ 自社の弱みで市場の脅威が現実のものにならないように、被害を最小にするにはどうしたらよいか。
2020年はコロナで外部環境が大きく変わりました。この市場の変化を「外出規制」とマイナスに捉える業種は脅威に分類しますし、「巣ごもり消費」や「オンラインサービスの拡大」とプラスに捉える業種は機会に分類するかと思います。
フレームワークは中身が大切という話をしましたが、このように同じ事象であっても考え方によってプラスにもマイナスにもなるものがあるので、分析の際にはしっかりと目的をもって考えるということが大切です。